発達性協調運動症(DCD):発達性協調運動障害

発達性協調運動症(DCD):発達性協調運動障害の子どもによくみられる症状

発達性協調運動症(DCD):発達性協調運動障害 は、手と手・目と手・足と手など複数の身体部位を協力させて行なう運動が困難です
身体のバランスが上手く取れず、よく転ぶ・タイミングよく動けないと言った特徴があります

乳児期

  • ミルクや母乳を飲むときにむせやすい
  • 寝返りが出来る様になるのが遅い
  • ハイハイを嫌がる
  • ハイハイがぎこちない

幼児期

  • 言葉が不明瞭で聞き取りにくい
  • スプーンが上手く使えない・コップで上手く飲めない
  • 階段が上手く登れない
  • よく転ぶ ・ 転んだ時に手が出ない
  • ハサミが上手く使えない
  • 塗り絵が上手くできない
  • ボタンが上手く止められない・着替えが出来ない
  • ブランコにうまく乗れない
  • 遊びのペースについていけない

学童期

  • 文字が上手く書けない
  • 筆圧が弱い
  • 定規やコンパス等を上手く使えない
  • ページがうまくめくれない
  • 板書を写すのが遅い
  • 姿勢保持が出来ない
  • 箸が上手く使えない
  • 靴ひもが結べない
  • ボールをコントロール出来ない
  • 鉄棒や縄跳びが出来ない
  • 楽器が上手く使えない
  • 走る ・ 水泳 ・ 球技が苦手

発達性協調運動症(DCD):発達性協調運動障害とは

発達性協調運動症(DCD):発達性協調運動障害 とは協調という脳機能の発達に問題がある為、運動や動作にぎこちなさが生じたり姿勢に乱れが生じ、日常生活に支障が出てきます

協調とは見る・触る感覚・姿勢・手足の動きなどの情報を纏め、滑らかな運動を行い微調整をして行く、脳の一連の機能です
協調運動とは、手と手・手と目・手と足の動きを一緒に行なう運動です
例えば以下の様な動作です

  • キャッチボールを行う際は、ボールを目で追いながらボールをキャッチする
  • 縄跳びを行う際には、ジャンプする動作と縄を回す動作を同時に行う

知的発達に遅れは無く、筋肉や神経・視覚・聴覚には明らかな異常は有りませんので、保育園や学校において気が付かれ難い傾向があります
仮に不器用である事は理解されていても、神経発達症という認識がされない事が多くあります
極端な不器用さがある為、靴ひもを結んだり字を書く・文具や道具を使用する・正確さを必要とする学習等、日常生活や学校生活の様々な場面で、不器用さが生き辛さとして現れてきます
最新の研究では発達性協調運動症(DCD)の有病率は5~8%で、ADHD(注意欠陥多動症)やASD(自閉症スペクトラム症)の有病率1~2%より高いと言われています
更にこの内50~70%の子供で協調の問題が、青年期以降も持続するとされています
大人になると、髭剃りや化粧・料理や家事・自動車運転・タイピング・書字・その他細かい作業等、ライフステージに応じた協調の課題が生じます
これら協調の問題や困難な状況が続くと学習や就労の妨げとなるばかりでなく、二次障害としてうつや不安障害等のほか様々な身体症状のリスクとなる事が報告されています
早期の受診と治療開始をお勧めします

・自閉スペクトラム症(ASD)・注意欠如多動症(ADHD)・学習障害(LD)・発達性協調運動障害(DCD)・自閉スペクトラム症(ASD)・注意欠如多動症(ADHD)・学習障害(LD)・発達性協調運動障害(DCD)

子どもの運動機能発達

発達に応じ様々な器官から得られた情報を基に、初めは姿勢を保つ事や寝返りと言った粗大運動を習得し、
次第により細かい微細運動が出来る様になります

粗大運動

感覚器官からの情報を基に行なう、姿勢と移動に関する運動です
寝返り・ハイハイ・歩く・走ると言った基本的な運動は、人間が先天的に持っている粗大運動能力です
一方泳ぐ・自転車に乗るなどは、環境的な影響や学習によって身に着ける後天的な運動能力です

微細運動

感覚器官や粗大運動で得られた情報を基に、小さい筋肉(特に指先)の調整が必要な運動です
物をつまんだり・引っ張ったり・指先を使っての細かな作業、ボタンを掛ける・字を書くなどです
成長と共に粗大運動から、より細かい微細運動が出来る様になります

発達性協調運動症(DCD)では、粗大運動や微細運動における協調運動が、同年代に比べてぎこちない・遅い・不正確だったりします
お子さんによって、粗大運動に遅れや苦手はなかったものの、幼稚園や小学校に行くようになると微細運動を行う場面が増え、不器用さが目立つようになります

発達性協調運動症(DCD):発達協調運動障害の治療

➀運動療法

国家資格を持つ専門家がじっくりお話をうかがいながら、お子様の状態に合った最適な運動メニューを作成し、継続的にきめ細かくご指導します

➀オーソモレキュラー栄養療法

オーソモレキュラー栄養療法(分子整合栄養医学に則った治療)を行っています
オーソモレキュラー栄養療法は、ノーベル化学賞・平和賞を受賞したライナス・ポーリング博士と精神科医のエイブラハム・ホッファー博士の研究により誕生しました
オーソモレキュラー栄養療法とは、身体に備わっている栄養素を、最適なバランスにする事で、組織や細胞の機能を向上させ、症状を改善する治療法です
つまり辛い症状を緩和するだけでなく、代謝など様々な身体や脳のトラブルに対してアプローチする、根本的な治療です

例えば腸の炎症は脳の炎症に繋がっています

それは 「脳腸相関」 と言って相互に影響を及ぼすからです
良好な腸内細菌のバランスであれば、腸内で多くのビタミンB群が産生されます
然し腸内細菌バランスが乱れてビタミンB群が不足すると、神経伝達物質のGAVAも不足します
その結果中途覚醒・悪夢・不安・過敏・衝動性 等のトラブルが生じます
また神経伝達物質のセロトニンもほとんどが腸に存在していますので、腸内環境は非常に重要です
健康な腸粘膜は、タイトジャンクションという細胞間の結合がしっかりしています
所が腸の粘膜が炎症を起こし細胞間の結合が緩むと、十分に消化分解されていない分子が細胞の間を通過してしまいます
これが抗原となり、アレルギー症状を発症します
その他にもインスリンの初期分泌が低下する為、食後血糖値が急上昇するなどインスリン抵抗性が亢進し、血糖値の乱高下が起こり低血糖症状が生じます
こういった事により様々な精神神経症状が起こってきます

グルテンフリー・カゼインフリー

グルテンやカゼインは、ブロリンというアミノ酸が多く含まれているたんぱく質です
このブロリンはヒトの消化酵素では分解されにくい特徴を持っています
消化されないまま小腸に達し、そのままとどまり腸粘膜に入り込み、炎症を引き起こします
またブロリンのアミノ酸塩基配列はモルヒネと似ており、血液脳関門を通過してしまいます
オピオイドレセプターにくっつくと、イライラしたり・ボーッとしたり・頭痛が生じたり・疲労感が生じたりします
その他にも、強力な解毒作用を持つグルタチオンの材料となる、システインというアミノ酸の取り込みが阻害されるため、脳細胞の解毒作用が落ちてきます
「脳腸相関」 から炎症が引き起こされるだけでなく、解毒作用も低下する為様々な症状が起こってきます

 

症状や困難さ 不足栄養素
チック ナイアシン不足
発達性協調運動症 ・ 多動 鉄不足
睡眠の乱れ ・ 衝動性 低血糖
不安 ・ 著しいネガティブ ・ 不注意 ・ 強いこだわり  過敏 ビタミンB群不足
便通トラブル(排便困難・下痢・) 消化不良
学習困難 ・ コミュニケーション ・ 言語 DHA不足
オーソモレキュラー栄養療法オーソモレキュラー栄養療法
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