スポーツ整形外科とは?
スポーツによっておこる怪我や障害に対して、運動療法や装具療法、手術など総合的な治療を行い、早期のスポーツ競技復帰を目指します。
月曜日にスポーツ整形外科専門医が診察をしています!
本田 篤司(ほんだ あつし)
略歴
- 産業医科大学医学部卒(1997)
- 関東労災病院整形外科(1997)
- 産業医科大学病院整形外科(2001)
- 関東労災病院リハビリテーション科(2003)
- おゆみの整形外科クリニック副院長・スポーツ専門外来(2008)
- 富士通クリニック部長(2011)
- 富士通株式会社健康推進本部 川崎健康推進センター長(2016)
チームドクター経歴
2012年~2023年12月 | Jリーグ川崎フロンターレ(アカデミー)チームDr |
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2004年~2010年 | ラグビートップリーグ クボタスピアーズチームDr |
2003年~2008年 | アメリカンフットボールXリーグ 富士通フロンティアーズチームDr |
所属学会・資格
- 日本整形外科学会スポーツ医
- 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
- 産業医学ディプロマ
スポーツ外傷とは?
スポーツに起因する怪我の事です
症状や怪我の程度により、手術やギプス固定が必要な場合があります
- 突き指
- 打撲
- 骨折
- 脱臼
- 捻挫
- 十字靱帯損傷
- アキレス腱断裂
- 半月板損傷
- 腱板損傷
- 肉離れ
- 切り傷や擦り傷
などがあります
スポーツ障害とは?
オーバーユースや身体つき、体力などが発症に大きく関与しています。
保存療法により改善しますが、体の成長に合わせて治療する為、長期治療の傾向があります
リハビリや体の使い方を学ぶ、正しい筋力をつける事などが効果的です
再生医療も有効な治療です
- 野球・テニス・ゴルフ肘
- 野球肩
- テニスレッグ
- ランナー膝
- ジャンパー膝
- アキレス腱炎
- 腱鞘炎
- オスグッド・シュラッター病
- シンスプリント
- 疲労骨折
- ジョーンズ骨折
などがあります
主なスポーツ外傷やスポー障害
サッカー
競技中に急激な方向転換などの動作を、繰り返すスポーツです
選手同士の接触が多い、コンタクトスポーツでもあります
更にキック などの特有の動作もあり、膝で外傷や障害が起こりやすいスポーツです
起こりやすいスポーツ外傷やスポーツ障害
- オスグット・シュラッター病
- 足関節捻挫
- ジョーンズ骨折
- フットボーラーズアンクル
オスグッド・シュラッター病
膝のお皿の下にある骨(脛骨結節)が徐々に出てきて、痛みが出ます。
赤く腫れたり熱を持つ事もあります。
安静にしていると痛みは消えますが、スポーツすると痛みが再発するのが特徴です。
10代前半のスポーツをする子どもに多く、1000人に3~7に人程度発症します。
原因 ・ 症状
スポーツをしすぎたことにより、膝の成長軟骨が剥離して痛みや腫れ・熱感・発赤が生じます。
治 療
10代前半は骨が成長する時期なので、成長が落ち着けば自然治癒します。
痛みがある時はスポーツを控え、痛みが強い時だけ湿布を使用しましょう。
野球
肩・肘・腰・足と言った体全体を使うスポーツです 投球動作による肩やひじの障害や、打撲・捻挫・肉離れ などもよく起こります
起こりやすいスポーツ外傷やスポーツ障害
- 野球肩
- 野球肘
- 投球障害
- 打撲
- 捻挫
- 肉離れ
野球肩
野球やバレーボール、テニスなどで大きく腕を振る時に肩の痛みが生じる、スポーツ障害の一つです
野 球 肩 の 原 因
- スポーツによる怪我
肩の亜脱臼 ・ 関節唇損傷 ・ 腱板損傷 ・ 上腕骨の骨端線乖離
等生じている可能性があります - オーバーユース
使いすぎによる障害です
ピッチャーやキャッチャーなど、投げる頻度が多い選手に多く起こります - 正しくないフォーム ・ 筋力不足
肘が下がる事で肩の回転がスムーズに行えず、それを補うために肩や肘の負担が大きくなっています - 体幹 ・ 股関節 等の柔軟性の不足
下半身や体幹が上手く使えない事により、肩や肘に頼って投げる事となる為負担が増大します
野 球 肩 の 種 類
- インピンジメント症候群
肩峰や靱帯に上腕骨頭が衝突する事により、腱板が挟まれ肩峰下滑液包に炎症を起こし、肩に痛みが生じます
テニス ・ バトミントン ・ バレーボール 等でも発症します
肩を上げたときに、70度~120度位で痛みや引っ掛かりを感じそれ以上腕が上げられなくなります - リトルリーグショルダー( 上腕骨骨端線離開 )
少年野球で見られる障害です。
子どもの骨の端には、細胞が密集する成長軟骨があります
強度が弱く、過度な投球による負荷で損傷し、骨端線離開が起こり痛みが生じるスポーツ障害です
転倒した際に肩から落ちるなどした時にも起こります
投球時 ・ 投球後 ・ 肩を回す ・ 肩をねじる と痛みが生じます - ルーズショルダー( 動揺肩 ・ 動揺性肩関節症 )
肩関節の安定に関わっている上腕骨と、肩甲骨の間にある靱帯や関節包が先天的に緩い状態です
そのような人が肩を使い過ぎると、一般的な可動範囲以上に関節が動き靱帯などが傷つき痛みが生じます
肩を使う運動をした時に痛みが生じ、肩の不安定感や脱力感を感じる事もあります
投球時のフォロースルーの際に、肩が抜ける様に感じる事があります - 肩甲上神経損傷
棘下筋をコントロールする肩甲上神経が、投球動作によって引っ張られる
圧迫されるなどして、損傷した状態です
テニスやバトミントンのサーブ ・ バレーボールのスパイクでも起こります
肩の後ろ外側に痛みが出る事が多く、肩甲骨の山が目立つようになります
肩全体に疲労感を伴う事もあります - 腱板損傷
棘上筋 ・ 棘下筋 ・ 小円筋 ・ 肩甲下筋 という4つの筋肉の腱の複合体である、腱板を損傷した状態です
上腕骨頭に付着している腱が骨頭から剥がれたり、破れたりする損傷です
投球動作の繰り返しや、転倒した際に肩から落ちる等した際に生じます
痛みで腕が上がらない ・ 夜痛みで目が覚める ・ 腕を下すときに痛みが走る
痛みがある方の方を下にして寝られない等の症状があります
野 球 肩 の 症 状
肩の痛みや可動域制限が主な症状です
多くは安静時通は有りません
投球しているうちに痛みが和らぐという事がある為、投球を続けてしまうケースもあるので注意が必要です
早期の受診をお勧めします
こんな症状は有りませんか? 野球肩かもしれません
- 投球時 ・ 投球直後の方の痛み
- 練習後の肩の痛み
- 投球翌日の肩の痛み
- 肩が上がらない ・ 肩を回せない
- 肩を動かした時に引っかかる感じがする
- 肩の不安定感 ・ 脱力感 ・ 疲労感
- 投球し始めると痛いが、投げ続けると痛みが和らぐ
医師による的確な診断と、早期の受診をお勧めします
月曜日にスポーツ整形外科専門医が診察をしています!
投球フォームと引き起こされる障害
- ワインドアップ期:肩に障害が出る事はありません
ボールを持った手がグローブ内に収められたまま踏み出し、足を上げていく段階です - アーリーコッキング期:障害の原因が生じます
手がグラブから離れ投球動作に入り、踏み出した脚が着地するまでの段階です
腰の開きが早過ぎたり、投球時腕が後ろに引かれすぎると、肩の前方に力が掛かり障害の原因となります - レイトコッキング期:鍵盤炎・ 腱板損傷
踏み出した脚が着地して、投球する方の肩が最大外旋するまでの段階です
肩の前方に大きな力が掛かり、投球を繰り返すことで肩の前方にゆるみが生じます
肩関節唇損傷 ・ 肩前方不安症 の原因となります
肩の痛みを抑えるために、腱板にストレスがかかり、腱板炎や腱板損傷が起きます - アクセラレーション期:腱板損傷 ・ インピンジメント症候群 ・ 関節唇損傷
投げるほうの肩が最大外旋から加速し、ボールをリリースするまでの段階です
最大外旋時に肘が下がっていると、腕を振る際に肩関節にぶれが生じます
肩関節にぶれがあると、腱板損傷 ・ インピンジメント症候群 ・ 関節唇損傷等の障害が生じます - フォロースルー期:腱板損傷 ・ 上方関節唇損傷 ・ ベネット骨棘形成
ボールが手から離れて、振り下ろされるまでの段階です
腕を振り下ろす方が引っ張られて、関節包 ・ 腱板 ・ 二頭筋 ・ 三頭筋の付け根に大きな力が掛かります
肩の加法不安定性 ・ 腱板損傷 ・ 上方関節唇損傷 ・ ベネット骨棘形成等の障害が生じます
野 球 肩 の 治 療
問診 ・ 触診 ・ レントゲン撮影 ・ 超音波検査 ・ MRI検査などを行いしんだんします
その後リハビリテーションや注射を処方します
安静指示や投球中止、投球制限を行い疼痛改善を目指し、その後正しいフォームや筋力の向上を行います
保存療法で十分な効果が得られない場合には、手術を検討することがあります。
関節鏡視下での「デブリードマン」、肩峰の骨切除を行う「除圧術」などがあります
野 球 肘
主に野球による肘の障害の事を言います。
野 球 肘 の 原 因 ・ 症 状
子どもは骨や軟骨が成熟していない為、肘関節の曲げ伸ばしを激しく繰り返すと起こります。
投球時痛が主な症状ですが、軟骨がはがれ動きが障害されることが有ります。
野 球 肘 の 治 療
1か月は投球動作を中止しましょう。
それだけで回復する事もありますが、離断整骨軟骨炎では軟骨がはがれて遊離体となり、可動域制限や痛みを起こします。
また上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎では、軟骨を修復させるために手術となる事もあります。
医師による的確な診断と、早期治療をお勧めします。
バスケットボール
コンタクトスポーツであり、選手同士の接触が多い事から、外傷が多いスポーツです
ドリブル ・ ジャンプ ・ ダッシュ を繰り返すため、足首の捻挫や突き指がよく起こります
オーバーユースによる、オスグッド・シュラッター病などのスポーツ障害も起こります
起こりやすいスポーツ外傷やスポーツ障害
- 捻挫
- 突き指
- 前十字靭帯損傷
- 半月板損傷
- シンスプリント
- オスグッド・シュラッター病
テ ニ ス
ノンコンタクトスポーツなので、外傷は比較的少ない傾向です
しかし協議中の動作から、捻挫や肉離れ、アキレス腱断裂を起こします
オーバーユースによるテニス肘は、代表的なスポーツ障害です
起こりやすいスポーツ外傷やスポーツ障害
- テニス肘
- 足関節捻挫
- 肉離れ
- 膝関節捻挫
- アキレス腱断裂
- 野球肩
ゴ ル フ
頭部を固定して体を回転させるため、頸から腰に掛けてスポーツ外傷やスポーツ障害を起こしやすいスポーツです
起こりやすいスポーツ外傷やスポーツ障害
- ゴルフ肘
- ぎっくり腰
- 椎間板ヘルニア
バレーボール
ジャンプを繰り返すスポーツは、膝に負荷がかかりやすく、着地時に足首の捻挫が起こりやすいスポーツです
トスやブロック時に、突き指となる事が多々あります
起こりやすいスポーツ外傷やスポーツ障害
- ジャンパー膝
- アキレス腱断裂
- 足首の捻挫
- 突き指
- シンスプリント
- オスグッド・シュラッター病
- 野球肩
スポーツ外傷やスポーツ障害には予防が大切!
予防で重要な事!
- 正しい体の使い方をする
- 柔軟な筋肉をつける
- 使い過ぎない
- 休息をとる
- 栄養素をしっかり補充する
日ごろからケアを行いましょう
ストレッチ
関節や筋肉の柔軟性を向上し、怪我の予防になります。
痛みの緩和にも役立ちます
筋力トレーニング
痛みや熱感がある時には控えましょう
正しいフォーム
間違ったフォームでスポーツを行うと、筋肉 ・ 関節 ・ 骨 ・ 腱 に
無理な力が加わり、怪我をし易くなります
クールダウン
スポーツ後は、疲労や負荷が蓄積しています
ウォーミングアップと同様にクールダウンは重要です
健康的な食事
スポーツ選手は体を酷使する為、スポーツ貧血の症状が生じます
糖質の摂取し過ぎは、乳酸の排泄が滞ります
ヘム鉄 ・ ビタミンB群 ・ タンパク質 ・カルシウム
マグネシウム ・ ビタミンC 等複合的に栄養素が必要となります
うなやま整形外科では、理学療法士による個別リハビリや運動指導を行っています。
また医師により血液検査解析を行ったうえで、管理栄養士による 栄養指導を行っています。
パフォーマンスアップの為に、不足している栄養素や必要な栄養素を踏まえ、指導いたします。
お気軽にご相談ください。
実際の治療の流れ
お子様の場合スポーツ整形外科では、「成長」という要素を踏まえた総合的な診断と治療が必要です。 子どもの成長と発達を支援できるように、ご家族と相談しながら治療を進めてまいります。 またスポーツ整形外科は、リハビリテーションや装具・手術による治療が主になります。
Step1ご来院
異変に気づいたら出来るだけ早く受診しましょう。
1⃣ 当院ホームページ又は公式LINEにて、順番を取ってからご来院ください。 ※緊急の場合はご連絡ください。
2⃣ 次に当院ホームページ又は公式LINEにて、事前にWEB問診を入力して下さい。
※レントゲンをご希望なさらない場合、エコーでの検査が行えますのでご希望を記載ください。
※栄養解析や栄養指導にご興味のある方は、WEB問診に記載ください。
※スポーツに関するご相談も、WEB問診に記載ください。
※理学療法士による体組成分析をご希望の方は、WEB問診に記載ください。
月曜日にスポーツ整形外科専門医が診察をしています!
Step2問診と治療のご説明
1⃣ 状態について詳しく伺い、触診など行います。
2⃣ その後必要な検査お行い、診断いたします。
※レントゲン撮影をご希望なさらない場合、超音波診断装置を使用しておりますのでご安心ください。
※スポーツ貧血改善やパフォーマンスアップの為の栄養解析をご希望の方は、別途採血が必要です。
※理学療法士による体組成分析を行ったうえでの、治療提案も行っています。
Step3治療開始
オーバーユースや身体つき、体力などが発症に大きく関与しています。 保存療法により改善しますが、体の成長に合わせて治療する為、長期治療の傾向があります 従ってリハビリテーションや装具による治療や、定期的な受診による経過観察が大切です。
うなやま整形外科では、理学療法士による個別リハビリを行っています。
ご希望の場合は、医師により血液検査解析を行ったうえで、管理栄養士による 栄養指導を行っています。
パフォーマンスアップの為に、不足している栄養素や必要な栄養素を踏まえ、指導いたします。 お気軽にご相談ください。